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牧師の書斎 2019.5.26

 以前にも、この欄で紹介したが柏木哲夫氏の「心をいやす55のメッセージ」の中に「私たちの今までの人生にまさかと思うようなことが沢山あった。そのまさかの時にどのように対処するかで、その人の人生の価値が決まる。

 

聖書の中に『神を愛する人々、すなわち神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益として下さることを、私たちは知っています』(ローマ人への手紙8:28)と約束されている。『まさか』に直面した時に『神様はすべてが働いて益となると約束なさっているんだ』という信仰がある時に、本当の意味での楽観主義になれるのです」と書いておられる。何度も思うことであるが…。「まさか」自分が教会の牧師になるとは夢にも思っていなかった!はたまた、神学校卒業後、「まさか」八尾に遣わされて家内と二人で開拓するなんて思ってもみなかった!のである。神様は人を驚かせワクワク、ドキドキする逆転劇がお好きなようだ。小さな経験ではあるが、今までの歩いてきた道を振り返ると、神の大きな計画の中で八尾南の働きに遣わされ大小様々なその時々の出来事の中に、人間的に考えてどう見ても不可能と見える私の現実に、自分たちの能力を超えて「まさか!」という神の現実の日々に導かれ神の栄光を見させていただいた。


 聖書の中に「神は無きに等しい者を選ばれ、救われた」と記されているように、救われるべき価値が全くない者が神の憐れみにより救われ、そのうえ、福音を伝える者として召して下さったことを思い、言葉に表わせないくらいに感謝している。


クリスチャンになる以前、否定的、マイナス思考、悲観主義でいたが、素晴らしい神の恵みによって信仰的楽観主義者に変えてくださった。起こる出来事の中で主を認め受け入れることの出来ない「まさか」と思えることも全て神の計画であり、その全てを益に変え神の栄光が現されるためであるとの御言葉から教えられ、導かれて今日まで来られた。「まさか」が来ても日々目的を持って生かして下さる主に感謝しよう。