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牧師の書斎 2019.8.4

 先月、ニュースで京都の祇園祭りを見ていて妻がユダヤとのつながりが色濃く影響していることを話していた。祇園祭りとユダヤのシオン祭と共通点がある事を以前から取りあげられているが…

 

もう一度、ウェブサイトで「祇園祭とユダヤ教」で検索をすると「祇園祭と山鉾タペストリーはユダヤの絵柄」とか、「祇園祭のルーツはノアの大洪水にあり」とか多数アップされていた。その中に一つに「祇園祭というのは京都の八坂神社の祭礼で、この『ヤサカ』という名前も、ヘブライ語の意味を持った名前である。『ヤー』というのはヘブライ語で神を意味する言葉であり、ユダヤ人にとっては非常に神聖な言葉だ。(ヘブライ語の「ハレルヤ」の「ヤ」も神を意味しており、『神をほめたたえよ』という意味である。)ユダヤ教の宗教家の間では、余りに恐れ多いので、『ヤ』という言葉を決して口にしない人もいるほどだ。また「サカ」という言葉はヘブライ語で小屋を意味する。イスラエルの民は神殿ができる前は、幕屋というテントのような小屋で礼拝をしていた。そのような小屋を『サカ』という。つまり『ヤサカ』とはヘブライ語で『神の小屋』となり、神の降臨される場所、もしくは神を礼拝する場所という意味となる。」と解説されていた。真偽は解らないが興味ある解説である。

 

4世紀、シルクロードを経て日本に渡来した景教徒の秦氏によって、ユダヤ民族の信仰の中心的な聖所の祭りの形式がもたらされたと言われている。その後、秦一族は政治の中枢で活躍する。秦氏のかかわりあった神社の鳥居の柱は赤く塗っているものが多いという。出エジプトの日、イスラエルの民は門の鴨居と柱に子羊の血を塗った「過ぎ越しの夜」を想起させられる。

 

日本の民俗宗教は天皇により穢れが祓われるという信仰だが、過ぎ越しの子羊として来られ、ご自分の血によって、ただ一度まことの聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられた大祭司イエスを信じる信仰によって罪の赦しがある(ヘブル9:12)。各地で夏祭りが盛んなシーズンである。多くの人々が、古来よりの祭儀的信仰から目が開かれ、キリストによる新しい契約の中に入れられ救われるよう祈ろう。