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牧師の書斎 2019.8.25

 今、八尾南の礼拝ではヘブル書11章から信仰に生きた神の僕たちの生き方について導かれメッセージさせていただいている。


 先週、牧師の書斎にノアの方舟について触れたが、その続きで箱舟建造について一緒に考えてみたいと思う。長さが300キュビト、幅が50キュビト、高さが30キュビト(およそ長さ133.5m、幅22.2m、高13.3m)あり、さらにその大きさは現在の造船技術において「黄金比率30:5:3」と呼ばれ激しい高波に襲われても転覆しない完璧なものであった。高い技術力と度重なる失敗によって生まれた現代の黄金比率が、なぜ数千年も前、実際に箱舟建造されたのか。

 

また、箱舟に乗ったとされている動物はおよそ8000種類であり、雄雌合わせ16000匹にもなる。しかし、この数字も計算したところ箱舟はこれらの動物たちを乗せるのに丁度いい大きさであったことが研究の結果検証されている。ノアはこの地のさばきについて神から警告を受けた時、「家族の救いの為に箱舟を作り、その箱舟によって世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました」(ヘブル書11:7)と書かれている。

 

ノアは「あなたとあなたの全家族とは箱舟に入りなさい」との神の命令通り3人の息子、セム、ハム、ヤペテと共に箱舟を作った。箱舟を作りながら周囲の人々に神の義を宣べ伝え続けたが、起こるはずがないと多くの人々から嘲弄されながら120年もの長い間かけ完成させることが出来たのは、家族の救いのためと言う大きな目標とその救われた家族の支えがあったからである。残念であるが、ノアとその家族と神によって種類に従って集められた動物だけが箱舟に入ることが許された。

 

今も、キリスト者が家族の救いの為に祈ることは主のご命令であり、そこに主の栄光を現わされる、と信じている。ノアの時代「主は、地上に人の悪が増大し、その心の計ることがみな、いつも悪い事だけに傾くのをご覧になった」(創世記6:5)と聖書に記されているが、今の時代と何ら変わらないと感じているのは私だけではないだろう。家族、親族の救いを続けて祈っていこう。