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牧師の書斎 2020.2.2

 新型コロナウィルスによる肺炎感染の報道が四六時中報道され、感染者数が一万人を超えようとしている。昨年の12月、中国の武漢市から発生した新型肺炎は二次感染、そして三次感染かも?と感染者が世界に増え広がり震撼させられている。2月1日から世界保健機構(WHO)が「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言された。


新型肺炎の2次感染したバスの運転手と同乗していたツアーガイドが大阪市に住んでいる女性であり、風評被害を理由に公表されていないので、確かかどうか判らないが近くの病院に入院されていると聞いて疑心暗鬼になるのは私だけではないだろう。妻は私が外出するとき、マスクを手渡しくれ、また家に帰ると口癖のように「手を洗ったの?」と聞く。私は大丈夫だという自信は全くないがただ主の守りを祈ることと自己管理することしか出来ない。


医療技術はウイルスを撲滅するため研究に研究し日進月歩しているが、同時にウィルスも進化しイタチゴッコで人間は完全に撲滅することが出来ない。祈ることが最大の力、と信じている。ウィルスは好ましからざる存在であるが、その影響力について使徒パウロの宣教力を考えさせられた。パウロについて「この男は、まるでペストのような存在で、世界中のユダヤ人の間に騒ぎを起こしている者であり、ナザレ人という一派の首領でございます」(使徒の働き24:5)と宣教の勢いの凄まじかったことを現している。


「ペスト」になぞらえてまで揶揄される宣教の力、日本においてはどうだろう?プロテスタント宣教150年以上になるが、宣教の著しい現れであるリバイバルが見られることはなかった。その現実に危機感を持つことがなかったことが一つの理由であったかも知れない。
愛する主イエスのご再臨の日が近いことを覚えつつ滅びゆく人々の救いのために立ち上がろう。福音の力によって人々の恐怖ではなく、永遠のいのちと平安と希望を与えるこの素晴らしいメッセージで爆発的に感染され神の国が広げられることを祈ると共に、早く新型コロナウイルスが収束し、罹患された方々の回復を願っている。