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牧師の書斎 2020.2.16

 ぬるま湯に入り、しまった!と思ってなかなか湯船から出られない経験を持っておられるだろうか?設定した温度が間違っていて、湯船に入った途端にぬるま湯だと気が付きそのまま出ることが出来なくなった経験を何度かしている。ぬるま湯に浸かるとは、刺激の強い快感はないがいつまでもそこから抜け出したくない安楽な状態をいう。


主がラオデキヤの教会に向かって「わたしは、あなたの行いを知っている。・・・あなたはなまぬるく、熱くも冷たくもないので、わたしの口からあなたを吐き出そう」(黙示録3:15,16)と言われた。ここで言う「冷たい」とは冷め切った信仰のことではなく、罪に対してきっぱりと冷たく、反対に「熱い」とは神に対して熱心であるという意味である。


今年、私たちの教会に与えられた御言葉は「向きを変えて、出発せよ」(申命記1:7)である。約束の地カナンを目の前にしてモーセは「あなたがたは、この山で長くとどまっていた」と言った。長く留まり続ける中で、良いも悪いも習慣的、惰性的になり、物事に消去的で内向きになって新たに事を起こすことに面倒だと思い躊躇することもある。


元旦に与えられた御ことばに応答し、長い間停滞していた出戸新会堂建設に向けて今年は出発する時である。ぬるま湯から抜け出して心を合わせて「熱く」祈っていこう。