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2020.5.24 牧師の書斎

不用品?を長い間詰め込んで殆ど使っていない物置部屋。夏に入ると扇風機を取出し、冬になりと暖房器具、また11月末からクリスマス用品を取り出すぐらいだ。

 

しかし、コロナウィルス感染拡大により緊急事態宣言が発令され、教会の諸集会が止むを得なく中止となり、重い腰を上げて物置の整理に取り組むことが出来た。衣類、子供たちの学校の作品、様々なプリント類、ノート、古いアルバムなどを保存するものと廃棄するものとを仕分けしていくのでかなりの時間を要した。思い出の詰まったものばかりで、廃棄するには勇気がいる。私にとっては大切なものばかりだが、将来はごみになってしまうだろう。

 

断捨離という言葉をよく聞くが、本当に残すべきものは何か?と考えさせられる。妻との婚約時代の写真、子供たちの学校時代の絵などの作品を見て整理している間、いつの間にかタイムスリップしてその時々の出来事に思いを馳せ主への感謝に溢れてくる。また沢山の学生や青年たちが集められコンサートや野外活動、クリスマスの集会等々、今教会の重責を担ってくれている兄弟姉妹の若かりし時の写真も多く出てきた。その当時を思いだし整理する手を止めてしまう。離れていった兄弟姉妹も少なくないが、20年、30年、いや40年以上信仰が守られて宣教の働きの中に共に祈り、共に涙を流し喜ぶことが出来たことは数えきれない神の恵みである。主の栄光を表すために集められた神の家族であるから、もうしばらく「社会的距離」を置かないといけないが共に手を取りコロナ時代を乗り切り前進しよう。

 

「わたしの愛する兄弟たちよ。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだでないことを知っているのですから」(第一コリント書15:58)