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2020.6.28 牧師の書斎

昨年の秋に、知人からむくげの花の鉢をもらった。水やりを欠かさないでいたが冬の間、葉が全部落ちてしまい枯れたのでは?と心配した。しかし、春になると芽を出し葉が付き始め、2週間前からつぼみが出て開花するのを楽しみにしていた。先週、一輪の白い花が咲き次から次つぼみが開こうとしている。先週出戸の庭にも朝顔が丁度咲いていたが…。

 

以前、朝鮮国女「むくげの花の少女」の著者である高知在住の植野雅枝さんがむくげの花は、源氏物語では朝顔のことである」と教えて下さった。「源氏物語の『朝顔』は、『槿【あさがお】」』とも書かれ、『槿』という字は、現在では、『むくげ』と読まれている。なぜ、ムクゲが、『朝顔』と呼ばれたか?それは、ムクゲの花が、一日しか咲かないことからだそうだ。一輪の花が、朝に開き、夕にはしおれる。このはかなさから、『朝顔』と呼ばれたそうである。

 

主イエスはパレスチナで一年に一度野に咲く花を指して、「きょうあっても、明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、(栄華を極めたソロモンよりも)これほど装って下さるのだから・・何を食べるのか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのは止めなさい」と言われた。

 

これからしばらく、むくげの花を楽しませてくださる主に感謝し、語られた御言葉を思い、今日一日神によって生かされている事を精一杯喜び、主の栄光を現すためにも「神の国とその義とをまず第一に求めて」(マタイ6:33)いきたいと願っている。