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2020.10.4 牧師の書斎

ここ数週間、礼拝のメッセージにノアの信仰を学んでいる。神がノアに洪水前に「わたしは、あなたと契約を結ぼう」(創世記6:18)と言われ、洪水の後にも「わたしの契約を立てよう」(9:7,11)と言われ、契約のしるしとして神は、「雲の中に、わたしの虹を立てる(9:13)と言われた。

 

メッセージを準備しているとき、6年前に「聖書を教えるのが楽しくなる、パスターズ・YORIAI」のクラスに川端光生師が書かれたテキスト「聖書のテーマは何か」を読み返した。川端師は神学校卒業して以来考えておられた「神の国」、「契約」、「キリスト」の三つのテーマで聖書を読むようになり、初めて聖書全体が分かったように思えたそうである。それまでは断片的であった聖書の知識が互いにつながり、聖書の歴史の展開が立体的に見えるようになり、聖書を学ぶのがさらに楽しくなったと言っておられた。

 

私は「聖書のテーマは何か」という数冊のテキスト読み返した時、創造された天地は、地上の「神の国」であり、サタンの策略により「神の国」が失われたが御子キリストによって「神の国」回復の歴史が始まり、「神の国」の回復は「契約」によって歴史的に進展していくと再確認させられている。

 

川端師は、「聖書は契約の書です。契約を理解することで、旧新聖書全体の流れが見えてきます」と書いておられる私は神との関係が契約によって深い絆で結ばれていること、神の契約についての聖書理解はしていたと思っていたが、分かっていたようで分からなかったことを知り心が熱くなった。もう一度、私たちは神との深い愛の契約の関係の中に置かれていることをしっかり理解して聖書から神の御心を再発見する楽しみを持つために秋の夜長、聖書を読み込もう。