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2021.2.28 牧師の書斎

信仰とは、自分の考えではなく神の言葉を聞き従うことであり、自己中心を止め神中心に生きることである。「み言葉に聞く」ことと、「み言葉に聴く」ことを大切にしたい。「聞く」と「聴く」の違いは何か?辞書で調べてみると、「聞く」とは「音や声を耳に入る」こと。「聴く」とは「理解しようと進んで耳を傾ける」と解説されていた。人々が、神への信仰で悩む時、それは自分の思い描いている筋書き通りのように神を動かし、自分の期待通りに応じてくれる、そのように間違った期待感を抱いているからなのではないかと思う。

 

その人の持つ信仰の深さは、その信仰の対象である神ご自身のことをより深く理解し、信頼することからスタートしていく。祈りは神とのコミュニケーションである。大切なことは「聞く」ことに始まり、そしてまた、「聴く」ことだろう。対人関係もしかり、である。人間関係やコミュニケーションでも、まず相手のことばを「聞く」ことから始まる。そして相手との理解を深め、より感情や言葉の意味を知るためにはやはり「聴く」ことがなければ関係は前に進んで行かない。パウロは「信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。」(ローマ10:17)と言っている。

 

あなたが信じることによって、神の言葉が真実になるのではなく、「神の言葉が真実」だから、それゆえに信じ、この方にお任せしていこうと信頼し、クリスチャン生活が更に高嶺へと前進できるのである。

 

先週、宣教会議が開かれた。私たちの群に与えられている神のご計画の実現を楽しむために、さらに神に聴いていこう。