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2021.3.14 牧師の書斎

3月11日、東日本大震災から10年。先週は連日テレビで震災時のドキュメンタリー番組が放映され見入っていた。地震列島と言われる日本、いつ、どこで巨大地震が起こること想定していつも備えていなければならない。

 

「被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています」(ローマ書8:22)と、み言葉を思うような、身勝手な人類の生き方が引き起こした人災ともいえる自然災害が地球規模で起こっている。先日、妻がテレビの特番を収録した「NHKスペシャルシリーズ『2030未来への分岐点』」を観た。それは、地球温暖化、人口爆発と食料問題、プラスチック汚染…人類は、新型コロナウイルスによるパンデミックだけでなく、さまざまな世界規模の課題を抱えている。生命を維持するため絶対必要な「水」の問題も緊急課題である。

 

今、国連などが「文明の破綻を引き起こしかねない」と強い懸念を表明しているのが、世界のひとりひとりに行き渡る水や食料の「格差」である。早ければ2030年までに、一人一人が得られる資源量の格差によって多くの地域で人々を養える限界を越え、紛争が頻発するなどの分岐点が訪れることが最新のシミュレーションで明らかになってきた。こうした課題について、「分岐点」といわれているのが2030年。つまり、このまま問題を放置すれば、2030年には取り返しのつかない未来へと進んでいくことになるという。最新のCGを用いて、未来の世界を映像化され、この10年の間に、どうすれば危機を回避し持続可能な未来を実現できるか考えていく内容であった。

 

豊かさを享受していく中に多くの危険が潜んでいる。それは人災であり自然破壊となって人類を苦しめる。次世代の子供たちの将来を願い、未曽有のコロナ禍の経験がこれからの10年を見据え、ターニングポイントの年になるように聖い手を挙げて祈っていきたい。