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2021.7.18 牧師の書斎

熱烈な野球ファンではない私が、今年、エンゼルスの大谷翔平の活躍を連日ホームランを放ち独走している姿を見て嬉しくなり、応援に力が入ってくる。私のように俄かファンが急増しているだろう。

 

先週、MLBオールスターズゲーム前日、ホームラン・ダービーに出場し、1回戦で対戦したナショナルズのソト選手に延長戦の末、敗れた。地元中継局が試合中でのインタビューで、「緊張よりすごく楽しかった」と答えた言葉が私の心に響いている。

 

MLBオールスターズゲーム当日の夕刊の小さな囲み記事が目に入った。『米映画の中でのセリフに「日米の野球観の違いをにじませる。精神主義を貫く監督が言う。「野球は仕事だ、遊びじゃない」。これに移籍してきたメジャーリーガー(トム・セレック)がさらりと反論する。子供の頃、仕事と思って野球をしたか。いま調子、人気とも絶好調の大谷翔平選手はどんな心持ちで野球をしているのだろう?』と書かれていた。仕事と思っていないので楽しめる。正にここに正解があると思える。

 

僭越ながら私自身も、牧師は仕事と思ってはいない。職業欄に記入する時、いつも迷う。牧師は職業ではないからだ。かなり昔の事であるが、「牧師は職業ではなく、使命である。」との牧師の言葉に、私も思わず「アーメン」と口から出た。若い時に神に召され、牧師のミニストリーを続けさせていただいていることは喜びであり、楽しみでもある。家内も共に召命をいただいて53年、日々、主によって生かされていることを神に感謝して、これから何年使っていただけるかわからないが楽しみたい、と思っている。今まで気にも留めなかった大リーグの後半戦、ますます大谷選手に目が離せない。