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2021.8.22 牧師の書斎

先の東京2020オリンピックで日本のアスリートの活躍が目覚ましく、多くのメダルを獲得したことは。コロナウィルス感染が収まらなく行動制限され、経済的にも打撃を受け意気消沈している状況の中で元気を与えてくれたように思う。しかし、東京オリンピックの後、コロナウィルス感染がさらに全国に爆発的に拡大し、すでに医療崩壊が始まり、ワクチン接種が進む中でも収まりそうにない今の状態を危惧し祈っているのは私だけではないだろう。

 

24日から東京2020パラリンピック競技大会22競技539種目が、9月5日の閉幕まで12日間実施される。近年、オリンピックとともに注目されるようになってきた「パラリンピック」。いつから始まったか調べてみると、1948年にロンドンでオリンピックの開会式が行われたのと同じ日に、イギリスのストーク・マンデビル病院で、第二次世界大戦で負傷した兵士たちのリハビリとして開催された競技大会が起源とされている。

 

パラリンピック(IPC)の原点は、戦争で負傷した兵士たちの社会復帰を進めるためのリハビリであった。ハンディキャップを持ったパラリンピアンには、代替機能というか、特異な機能が備えられているように思う。左足につけたカーボン製の義足で大きく跳び出し6.70メートル跳ぶ選手やボール競技では音で空間を認識して走る姿に心が熱くなる。こんな工夫をすれば出来るんだと思わされることが沢山ある。

 

ドーナツの穴を眺めてない現実を嘆くより、与えられているものを数え感謝する。聖書は「弱い時にこそ強い」弱さの中に神の御業が現わされているから、パウロは「キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう」(第Ⅱコリント12:8)と言った。パラリンピック開催中もコロナ感染拡大が気がかりであるが、参加するオリンピアンたちが一層輝くように!