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2021.8.29 牧師の書斎

主日の早朝、朝日放送番組「キンポーデンアワー福音の光」で私のメッセージが流された。もう何回目になるだろうか?朝の早い時間であるが、特に病院に入院しておられる患者の方が楽しみにして聞いておられる番組である。今朝のメッセージは「あなたは神のVIP」というタイトルでさせていただいた。

 

私がイエス・キリストと出会ったのは高校3年生の時である。それ以前の私は子どもの頃から誤ったセルフイメージの中に生きていた。中学生の頃、特別に才能があるわけでなく、誰かの役に立つような者ではない自分がこのまま生きていいのだろうか?と思い煩い、死にたいと思ったこともあり、答えを本に求めてみたが…。また自分を周囲の誰かと比較してみたり、生きることの意味が解らなく、迷いの森に吸い込まれそうになっていた。

 

そんな時に、救いを求めて教会へ行ったのではなく宣教師と話せることに興味を持ったことが礼拝に出席するきっかけであった。聖書のメッセージを通して神が私を愛の対象として創造されたことを知った。「私の目にはあなたは高価で尊い。私はあなたを愛している」(イザヤ43:4)と語られる神の言葉が心に突き刺さり響いた。嬉しかった。今までのように自分で自分を評価したり、人の評価で一喜一憂することをやめようと決心した。

 

神は「愛されるには…」という条件や「愛されなさい!」とは語っておられない。神はそのままの私を愛されている。だから私たちは愛されようと努力する必要はない。自分を変えようとする必要はない。ありのままの私を愛して下さるのである。罪に生きていた私は十字架によって葬られたのである。新生した私を神の子どもとして聖霊によって整え日々変えて下さっている。失敗を悲しみ、失望落胆したり、他者を見て羨ましく思った私は葬られたのである。あの時、神と共に生きる決心をした私の人生は変えられ、誰かのために祈る後悔の無い日々を送っている。全てに感謝!