· 

2021.12.5 牧師の書斎

先週、9月に行われた出戸新会堂の土地長原遺跡発掘調査報告書が届いた。報告書には、以前から行われている発掘調査では周辺の北側で古墳7基、南側では掘立柱建設跡や溝、井戸などの集落にかかわる多数の遺構や、平安時代の方形の区画溝を伴う建物跡などの集落にかかわる遺構や遺物が出土、確認されていた。

 

新会堂の場所からも5世紀から6世紀にかかる時期の土師器小片、須恵器杯、杯蓋、壺類の頸部、円筒埴輪片などが出土し、また古墳時代の可能性のある遺構等も検出されたことが報告書に記載されていた。写真も同封されていた。報告書を読みながら、私は千数百年の世界、古墳時代にタイムスリップして時間が悠長に流れていく当時の生活を思い浮かべた。今の時代は文明の利器が次から次へとめまぐるしく発明、改良され便利になり、私たちも文化生活を享受している。

 

反面、便利な、物質的豊かさを求めていくあまり、自然環境が破壊されて来たのも事実である。今、地球人は自分たちが蒔いた結果の地球温暖化を阻止しようと大慌てであるが、聖書は人間の欲望は果てしない罪の性質を持っていると断言する中で、悲観的な見解で申し訳ないが目標を達成することは難しいのかも知れない。古墳時代の人々の方が現代人より幸せを感じたのかも知れないと、ふと思うこともあるが…

 

古の時も、現在も天地創造の神を知らないなら本当に幸せを感じることはないと確信している。

今、私は大声を上げて大いに幸せ者と言うことが出来る。古墳時代の人が見て羨ましく思うほど、今日も生きておられる真の神と共に歩み、共に語り、福音を生きる者とされているから幸せ者である。ハレルヤ!