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牧師の書斎 2019.1.20

先週、恒例の成人式が各地で行われた。成人式には振袖姿の女性や、紋付羽織袴を着用した男性の姿が目立つ。昨年、成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げる改正民法が可決され、2022年から施行されようとしている。しかし、驚くことにユダヤ人社会での成人式(バーミツバ)は13歳である。理解し難いが、日本では中学生の年齢であって、ユダヤ社会とは大きな差がある。ユダヤ人の家庭では3歳になると文字を教え、4歳になると律法(トーラー)教え実践させるのである。厳格なユダヤ教徒の中には、13歳の成人を迎えるまで、旧約聖書のモーセ五書を完璧に暗記するという。どこの国でも自分の国の言語、歴史、文化を教え誇りを持たせ、自分たちの民族が最も優れていると教え込むのである。多くの親たちは教育偏重というか、この世的な英才教育を最優先して子供を育てる。いい学校、いい会社に就職することが成功者と考えている人が多い。


1901年以降、ノーベル賞受賞者662人の内で、国籍は関係なくユダヤ人が180人受賞した。ユダヤ人は他の民族に比べて人種的に優秀言われている。しかし、アメリカの研究者が脳の構造だとやIQを調べた結果、・・・生物学的には他の民族と何ら変わらないそうである。
ユダヤ人の知的レベルが高いとするなら、それはユダヤ人の教育の仕方にあるという。その教育の仕方は最も重要なことを第一に教え込むことである、という。


 箴言1章7節に「主を恐れることが知識の始めである」とみ言葉がある。ユダヤ人は、真の唯一なる神がおられること、その神を「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして愛する」ことを最も大切なこととして教え込むのである。この信仰教育がユダヤ人の多くがノーベル賞を受賞する理由だと、周知の事実として知られている。(「実は知らなかったイスラエル(川端光生著)」参考著書)


 私たち、八尾南福音教会の使命の一つに、「年齢のバリアフリー」の中でクリスチャンホームの信仰の継承を掲げている。子供は親の背中を見て育つと言われる。クリスチャンの両親は子供たちの信仰の継承を願い、彼らがこの難しい時代に流されないように真剣に神に願おう。また新成人の中からクリスチャンが多く輩出するように祈っていこう。