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牧師の書斎 2019.2.3

近年、毎年のようにインフルエンザが大流行すると言われている。今年もニュースを見るとすでにインフルエンザに罹った人が222万人を超えたという。日本列島の地図に都道府県別に赤く記した「インフルエンザ流行レベルマップ」全体が真っ赤になってしまっている。感染しても発症するまで潜伏期間が1~2日あり、発症後も1週間位は感染力があるのでその間に周囲の人たちに感染するので厄介である。

 

孫たちはインフルエンザに罹った時、40度を超える熱が出て心配し妻とともに祈った。妻は口癖のように、外出から帰ってくれば必ずうがいと手洗い言う。昔、英会話クラスに出席されている婦人の子供さんがインフルエンザに罹りクラスを欠席された。次の週にクラスに来られた時に、「長男がA型、次男はB型だった」との事。血液型の話ではなく、インフルエンザの型の話であった。次男にはタミフルが効かなくてリベンザが効いたとう話をされた。医学の発達と共に多くの病気が根絶に向けて研究されてきているが、一方、ウィルスもバージョンアップし新種のものが次から次へと誕生し、医学の研究も目に見えない様々なウィルスとの闘いが続けられている。


 先日、教会のメンバーにメールを送った後、返事で「送られてきたファイル、ウィルスに感染している可能性があると自分のパソコンが言っていた」と書いてあって心配した。ちゃんとウィルス対策をしておかなければならない。ウィルス攻撃を阻止する新しいソフトが絶えずバージョンアップされているが、イタチごっこだそうである。攻撃している相手が見えないから不安が増大する。


 信仰生活においても同じである。「私たちの戦いはこの暗闇の世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。」(エペソ6:12)とパウロの言葉にあるように目に見えないサタンとの戦いである。サタンは狡猾で、その手口は簡単に見破る事は難しい。特に、不信仰というウィルスをまき散らし、その感染力は恐ろしいほど早い。祈ることは言うまでもないが、予防は神の御言葉をしっかり食べることであり、デボーションと兄弟姉妹との信仰の交わり、集会に出席することであろう。