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牧師の書斎 2019.2.10

今年最初のメッセージを元旦礼拝の中で出戸新会堂のコンセプトにふれ語らせていただいた。その中で今までは建物の構造というハード面の「バリアフリー」を強調してきたが、これからはどのように地域に証していくか、いわゆるソフト面の準備を語った。地域の人々が気軽に出入りする地域に開かれた教会、コミュニテイーセンター的なプログラムを企てて必要があると感じている。

 

また南海トラフ大地震が発生する可能性が非常に高いと言われている今、甚大な被害が予想されているが新会堂が大災害時、地域の防災センターとしての機能を備え、またボランティア活動のセンターとして用いられることを考えながら、日々祈り備えて新会堂建設を進めていきたいと思わされている。


 先週、JECの教職者研修会に出席した。ゲストは奈良にあるバプテスト教会のHM牧師で、10年前に新会堂建設のコンセプトを考えていた時、「会堂が週に一回しか使わないのにもったいないのではないか」と疑問を感じられたそうである。子供の虐待の現実を知り、「子どものいのちを守りたい」という願いを抱かれ、社会の必要に応えるため幼稚園を併設する計画をされた。HM牧師は、神から与えられたすべてのいのちを尊び、思いがけない妊娠で悩んでいる妊婦のため全力でサポートするミニストリーや、ホスピスの理念に沿って、最後までその人と暮らせる「ホームホスピス」の働きも始めておられる。そのメッセージを聞きながら共感させられ私の心が熱く燃やされた。


 地域の人々の心に添い、教会は敷居が高いと感じておられる人々がいつも出入りする、バリアフリーの教会が急務であることを祈りのうちに、内外に準備していこう。