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牧師の書斎 2019.4.14

十字架の意味がよく分からないクリスチャンになる前に、「受難週が始める」と聞いた時、暗いイメージで余り嬉しく思わなかった。今日から1週間、ホーリーウィーク(キリストの受難週)に入る。カトリック教会やプロテスタント教会中ではイースターの40日前(日曜日を除く)灰の水曜日からイースターの前日までの40日間を大切にし受難節(レント)が守られている。元々、この期間は求道者がバプテスマを受けるための準備に用いられたようでもある。「受難節」を何故「レント」と言うのかというと、「日が長くなる季節(春)」を意味し、この期間、キリストの苦しみを分かち合うということから、結婚式などの祝い事はしなかったそうである。


クリスチャンである私たちは、主キリスト・イエスを信じて救われ永遠のいのちに生かされている者である。日頃生活に追われて頭では主キリストを分かっていても不信仰な世の中の惰性的な生活へと流されている事が多いかも。私の罪のため身代わりとなって十字架にかかられた主の苦しみを覚え、ダビデのように「幸いなことよ。そのそむきを赦され、罪をおおわれた人は。」(詩篇32:1)と、主に心から感謝と喜びをささげよう。


 救われて神の子とされた喜びは言葉には表すことのできないほどのものである。だから私はこの週を主の受難を感謝し賛美する週としたい。今週の聖書通読の箇所はヨハネによる福音書15章~21章までで、主イエスの告別のメッセージ、主の祈り、十字架に導かれている。主の十字架の道の足跡をたどり感謝と喜びをささげよう。