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牧師の書斎 2019.9.29

 つい最近、幼稚園に通っている孫が、いきなり「秋分の日って、昼と夜と同じ時間だよね」と言った言葉に答えることが出来なかった。多分図鑑など読むのが好きな子なので興味をもっていたのだろう。私は、と言うと、毎年秋分の日は、単に祝日だという考えだけで、昼と夜が同じ時間になると考えることはなかった。孫の言葉に改めて考えさせられ、ウエブサイトで早速調べてみた。


 秋分の日(春分の日も)は、昼と夜の長さは同じではなく、厳密には昼の方が十数分程度長いという事である。12月の冬至に向かってどんどん夜が長くなっていく時節がこの日から始まっていく。秋の深まりと共に夜が長くなる「秋の夜長」と言われる所以である。「食欲の秋」、「スポーツの秋」と言われるように夏の暑さから疲労した体力が回復し食欲も旺盛になり秋の豊かな実りを美味しく食べることが出来、体を動かすことも適している、一年で最も過ごしやすい時期 である。


 「読書の秋」という言葉もあるように、霊的糧である、聖書を読み、黙想することも良いかもしれない。ダビデはみ言葉が「蜜よりも、蜜蜂の巣のしたたりよりも甘い」(詩篇19:10)と賛美したように、秋の夜長をみ言葉を味わいながら主との交わりの時間を過ごすこともまた格別な時間かもしれない。主にある兄弟姉妹がみ言葉の糧を旺盛に摂取し、そこから得た楽しみ喜びを共に分かち合えるなら祝福の倍増をまた経験出来るのではないか。あれこれ思いながら楽しくなる。  


 「私はあなたのみことばを見つけ出し、それを食べました。あなたのみことばは、私にとって楽しみとなり、心の喜びとなりました」(エレミヤ書15:16)