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牧師の書斎 2019.11.3

 1983年に八尾南会堂を献堂し、都市道路計画のことを聞き、数年後、あるいは十数年後位を予想していたが…時間の経過は早いものである。八尾南会堂が老朽化し、雨漏りや床が一部浮いている。外壁も防水が効かなくなり、塗装を必要としているが、移転計画のため保留している。今、出戸の新会堂建設に着手していかなければならない時が来ていることを感じている。しかし、そのような消極的な理由からではなく、新会堂建設は、長い間の願いである「八尾南、出戸の兄弟姉妹が一つの場所で礼拝を捧げる」ことである。


 私自身の中には出戸新会堂の仕様は次世代の兄弟姉妹に委ねていくことであった。教会のビジョンに沿って基本的なコンセプトを決めて進めていくべきだと考えている。だから私は先頭に立たないで、後方から見守りサポートしていこうと考えていた。今も出戸会堂不動産の取得のため銀行からの借入金の返済を続けている。2022年には完済する。当時、出戸会堂を取得する際に、自己資金はゼロであっただけでなく、八尾南会堂の借入金の返済がまだ1年間残っていた。教会会計が負債を抱えている中での信仰による決断であった。


イスラエルの民が出エジプトし荒野を40年間放浪した後、ヨルダン川に来た。その時、ヨルダン川は「刈り入れの間中、岸一杯に水があふれていた。この時季は、雪解けの春の雨で水かさが多い時でヨルダン渡河が難しい事であったが、契約の箱を担ぐ祭司たちの足が水際に浸った時、ヨルダン川はせき止められた(ヨシュア記3章)。


だれもが出戸新会堂建設は人間的には難しいと感じているだろう。しかし、群れの私たちが心を一つにして祈って行く時、そこに神の栄光が現わされていく事を今までも見させていただいてきた。不可能を可能にされる神の御業を八尾南会堂建設の時、出戸会堂取得の目撃者である。心を合わせて祈っていこう。