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牧師の書斎 2020.3.22

先週、一姉妹から写真が数枚送られ、目を疑った。


中国の教会の礼拝堂の写真には十字架の横に毛沢東の写真と大きな中国の国旗が掲げられていた。また2018年1月9日の日付が入った写真には大教会堂が壊されるシーンや、塔の部分から炎が上がっている。数年前の武漢市にある教会の姿だそうだ。共産主義社会の中国では数年前からキリスト教会への締め付けがひどくなってきている、と聞いている。クリスチャンたちが礼拝に行く教会が約6000も共産党によって閉鎖されているという。


武漢の教会の信徒たちの活動を撮影した動画がWebサイトにアップされている。新型コロナウィルスの感染が拡大する中国・武漢で黄色い防護服を身にまとったクリスチャンが、マスクなどの防護用品と共にトラクトを配布する伝道を行っている。こうした活動報告を読んだ、「アメリカの宣教団体から送られた支援物資を入れたダンボール箱から取り出し、トラクトと支援物資を手渡すクリスチャンが手に持ったプラカードには「イエス様はあなたを愛しています」という言葉が記されている。警察もクリスチャンの所に来て福音を聞き、喜んでトラクトとマスクをもらっていくという。「彼らは伝えられているメッセージ(福音)をかつては警戒している人々だった。しかし、現在ではクリスチャンたちに助けを求めに来、そして神にひざまずいている。黄色(クリスチャンたちは黄色の防護服を着て身を守っています)は、この都市で最も美しい色となりました。クリスチャンは今まで一度も受けることのなかった敬意を得るようになりました。自らの健康を危険にさらしてまで仕えているからです」と。出戸での高齢者のための無料のヘアーカットが今まだ実施されていないが、知らないまま来られた方のためマスクをプレゼントする事になった。まだまだマスク不足が続き特に高齢者の方にとって入手することは困難な事である。


大々的には出来ないが1枚のマスクとトラクトとをセットにして本当に必要な人に手渡しが出来ることを願っている。まだまだ終わりが見えないコロナウィルスとの戦いだが、体力的、時間的に余裕のある兄姉は朝の時間を捧げてマスク購入の行列に立ってほしい、と願っている。「最も小さい者のひとりにしたのは、わたし(主イエス)にしたのです」(マタイ25:40)