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2020.9.27 牧師の書斎

今週の土曜日から1週間、イスラエルでは仮庵の祭りが行われる。出エジプト後、イスラエルの民が 40年間荒野を放浪し、仮庵に住んだことを記念するそれはモーセが荒野で民たちに「あなたがたは 7 日の間、仮庵に住まなければならない・・・これはわたしがイスラエルの人々をエジプトの国から導き出したとき、かれらを仮庵に住まわせたことを、あなたがたの子孫に知らせるためである。わたしはあなたがたの神、主である」(レビ記23:42,43)と教えたことから始まった。

 

庭やベランダにテントを張って、その中で食事をし、時には眠ったりしながら祖先が荒野で過ごした時代を覚えるために 3300 年以上前から毎年続けられている。ユダヤ教の三大巡礼祭の一つで、秋の収穫を祝う農業祭の側面もあり、仮庵を収穫物(木の実、果物)などで飾るそうだ。

 

また、仮庵の祭りは、神の救いと守りのみわざを代々体験的に覚え、変わる事のない神に信頼することを学ぶことが目的があるようだ。昔、イスラエルが生存していくことが不可能と思われる荒野の中で、日毎の食物だけでなく、生きるため衣食住が備えられた事を疑似体験するために一週間を過ごすという。

 

イスラエルの人たちが、神の恵みを忘れないために毎年この時期に「仮庵」に住んで主に感謝をするなら、今、私たちも、「神の国とその義をまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます」(マタイ 6:33)との約束に立って、必要なものはすべて神から与えられるという恵みの信仰に全く信頼して生きるものとなろう。