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2021.9.19 牧師の書斎

明日「敬老の日」を迎えるが、日本の総人口に占める高齢者の割合が。28.7%で毎年過去最高を更新し続けている。この数字は世界で最も高く、次いでイタリヤ(23.3%)ポルトガル、フィンランドと続く。中でも私たち夫婦の団塊の世代(1947年~1949年生まれ)を含む70歳以上の人口は2791万人(総人口の22.2%)、男女別にみると、男性は1573万人(男性人口の25.7%)、女性は2044万人(女性人口の31.6%)で正に日本は超高齢社会を真っ只中にある。

 

私の生家は父は63歳、母は65歳、姉、弟は高齢者になる前に亡くなり、私が一番長生きさせていただいている。現在日本は高齢化社会に入り多くの老人が生きる希望を失っていると言われていいる。自分の社会的役目を失い、疎外感の中に生き、健康面での問題をかかえ、また経済的にも不安を感じている。田中政男先生の老人介護施設で「おじいちゃん、長生きして良かったね」言ったそうだ。すると、おじいさんは「何がいいものか。生きていて何の楽しみもない」と言ったそうだ。

 

年を重ねていく中で一番の話題は「健康」であると思う。同様に世代を超えてクリスチャンが一番話題にしなければならない事も「霊的健康」にあるのではないか。これは終末の時代に生かされている教会のキーワードでもある。細菌やウィルスの攻撃を受けない体が健康なからだではなく、それを撃退する免疫機構を備えた体、病気から回復する力を持った体が健康なからだと言えるのである。免疫力があり、問題解消出来るクリスチャンとなること。その秘訣は主イエス・キリストの十字架の血潮によって贖われ神の子とされた者としてしっかりと神の言葉に堅く立つことである。

 

神と共にある人生を生きる人は、霊的健康な人として免疫力が働き病気に罹りにくいと言われている。今日も神に生かされていることを思い、いつも前向きに物事に取り組み、感謝と祈りによって一日を始め、期待と希望をもって与えられた仕事に着手し、周囲の人々を祝福し、困難に直面しても神に信頼し信仰をもって祈り一日が終わる、そんな日々を過ごしていきたいと願っている。霊、肉共に健康で主のお許しがある時まで多くの方々に「主の十字架の愛」を伝えていくことが出来るようにとも願っている。

 

兄弟姉妹、心の健康のために「力の限り見張ってあなたの心を守れ。いのちの泉はこれから湧く」(箴言4:23)ことを覚えながら祈っていこう。