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2021.10.3 牧師の書斎

今年に入って3度も緊急事態宣言が発出されオンライン礼拝が繰り返されたが、9月30日の解除後、今日は久しぶりに教会に集まり礼拝を捧げることが出来ることは大きな喜びである。2020年に国内で感染者が報告されて1年8か月、ワクチンと治療薬の接種が進み、かつての日常生活を取り戻す入口にようやく立ったのかも知れない。しかし、ワクチン接種完了者のブレークスルー感染が相次ぎ海外の状況からも第六派の予測の中まだまだ予断は許されない状況にあるのも確かである。

 

コロナ禍ならではの商品であるが、旅行会社がオンラインツアー「自宅にいながら世界、日本各地を体験、特産品、お土産付き」というキャッチフレーズで企画し人気をよんでいる。テレビでもオンラインツアーが紹介され、普段行くことのできない観光地、見ること出来ない美しい夜空やオーロラなど手軽で、格安で世界の何処へでも行ける利点があると言うが…。

 

数年前の牧師の書斎に自衛隊八尾駐屯地の花火大会を見物に行った時、やっぱり本物には勝てないと思ったことを書いたことがあった。日本の各地で開催される花火大会がWebサイトで紹介されどこでも手軽に有名な花火大会を楽しめる。妻と一緒に部屋を涼しくして新潟県の長岡市の花火大会をテレビで中継を鑑賞したことがあった。テレビでは視覚で花火の美しさを感じても、「ドーン」という「音」や「振動」、また観客が「ワァ~~」と大声で叫び感動と共に手をたたく音等々全身に伝わってくる独特な臨場感がない。漆黒の空を焦がす打ち上げ花火の醍醐味は、「シュルシュル」という音と共に空に舞い上がっていく炎、そして「ドーン」という音とともに飛び散った赤や青や緑色の火玉が数秒間自在変化するところにある。時には予想外の展開もある。

 

礼拝も同じだと思う。今はウエブサイトで教会へ行かなくてもリアルで礼拝を見ることが出来る時代になっている。礼拝に行きたくても身体的な状態や様々な事情により出席出来ない人にとってウエブサイトは大きな助けになっていると思う。しかし、共に集まりその中に臨在される主を礼拝し、恵みが豊かに流され、溢れる神の現実に、包まれ、癒され、新しくされ、関わる多くの人達に私を通して福音が広がるように祈ろう。 

 

「ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。」 マタイ18:20